今年のセ・パ交流戦2017も残すところあと1週間となりましたが，セ・パ交流戦という
のは何なのかについてチェックし，賞金・表彰，歴代の優勝球団，歴代のMVP選手を振
り返りながら2017年の優勝球団やMVP選手を占いたいと思います。
セ・パ交流戦2017ってナニ？
セ・パ交流戦2017は，5月30日（火） ～ 6月18日（日）の期間で日本野球機構（NPB）
のセントラル・リーグとパシフィック・リーグとの間で行われるインターリーグ（プロ
野球のセントラル・リーグとパシフィック・リーグとの間での交流試合）のことです。
公式タイトルは，日本生命セ・パ交流戦といいます。
2005年から始まりましたが，日本生命保険相互会社がこの交流戦について特別協賛社と
して協賛を継続しているため，日本生命セ・パ交流戦が公式タイトルになります。
ところで，セ・パ交流戦は今年で13年目を迎えますが，この間対戦試合数や賞金・表彰
等々いろいろなことに改訂が続いているため，賞金・表彰については，2015年からの大
会要項にもとづき紹介します。
さて，あと残すところ1週間という時期になってきましたが，昨日までのセ・パ交流戦
の対戦成績は，セ・リーグ 28勝1分43勝 パ・リーグになっています。
今年，この大会の3連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスが，残り試合1週間前という段
階に来てようやく首位となり，注目ですが，この13年間の結果はどうであったのか，ま
とめてみました。
2005年から2016年までのセ・パ交流戦の対戦成績は以下の通りです。
2005年 セ・リーグ 104勝7分105勝 パ・リーグ
2006年 セ・リーグ 107勝1分108勝 パ・リーグ
2007年 セ・リーグ 66勝4分 74勝 パ・リーグ
2008年 セ・リーグ 71勝0分 73勝 パ・リーグ
2009年 セ・リーグ 70勝7分 67勝 パ・リーグ
2010年 セ・リーグ 59勝4分 81勝 パ・リーグ
2011年 セ・リーグ 57勝9分 78勝 パ・リーグ
2012年 セ・リーグ 66勝11分67勝 パ・リーグ
2013年 セ・リーグ 60勝4分 80勝 パ・リーグ
2014年 セ・リーグ 70勝3分 71勝 パ・リーグ
2015年 セ・リーグ 44勝3分 61勝 パ・リーグ
2016年 セ・リーグ 47勝1分 60勝 パ・リーグ
合計すると，セ・リーグ821勝，パ・リーグ925勝，引き分け54となります。
パリーグの方がずいぶんと勝ち越していますし，昔に比べると対戦試合もかなり減って
いるので，セ・リーグが今後数年にわたって大幅に勝ち越し結果を残していかない限
り，対戦成績での逆転は厳しいかもしれませんが，同じプロ同士の対戦ですから，10
年，20年のスパンで考えて，セ・リーグの逆襲を大いに期待したいものです。
もちろん，残り1週間の試合で，巻き返しを期待していますが・・・
セ・パ交流戦2017の賞金は?
セ・パ交流戦2017の賞金については，冒頭でも書きましたが2015年からの大会要項に
もとづき紹介します。
まず，球団に対する賞金についてですが，日本生命セ・パ交流戦期間中の
通算勝利数で勝越しを達成したリーグの6球団及び最高勝率球団に日本生
命保険相互会社から賞金が贈られることになっています。
1位球団 1000万円
2位球団 500万円
3位球団 400万円
4位球団 300万円
5位球団 200万円
6位球団 100万円
最高勝率球団 500万円
（出典：日本野球機構（日本生命セ・パ交流戦 開催要項））
その後の分配がどのように行われているのかはわかりませんが，以前は，優勝球団だけ
に5000万円とか3000万円が賞金として贈られていました。
ですから，どの球団も最初は必死で優勝を目指していたかもしれませんし，交流戦終了
間際でも，優勝の可能性が残された球団は最後まで必死に試合に打ち込んでいたのかも
しれませんが，逆に，優勝の可能性が低い球団で，個人表彰の可能性もない球団にとっ
ては，残りの試合は完全に消化試合でしかなかったかもしれません。
あくまでも僕の見解ですが。
しかし，2015年以降は6位球団まで賞金が贈られるようになったので，たとえ優勝の可
能性が無くなったとしても，2位から6位までの可能性が残っているのであれば，どの球
団も可能性がある限り必死で試合に打ち込むのではないかと考えるのですが，いかがな
ものでしょうか!?
ところで，個人に対する賞金は，2005年から同じように続いています。
勝越しリーグの勝率1位球団から1名が「日本生命セ・パ交流戦MVP」とし
て選出され，日本生命保険相互会社から賞金200万円が贈られます。
また，セ・パ両リーグの選手の中から，「日本生命賞」が1名ずつ選出さ
れ，日本生命保険相互会社からそれぞれに100万円が贈られます。
それから，このような賞金を決定していくために，次のような試合に関す
る取り決め事項があります。
・サスペンデッドゲームは採用しない。
サスペンデッドゲームというのは，競技中に天災，施設の事故，夜間競
技中の照明の故障などにより競技の続行が不可能と判断された場合に，
後日改めて中断する前の時点から再開することにして競技を一時停止する
ことです。
・予告先発制度を採用する。
・指名打者制は、パシフィック･リーグ球団の主催試合のみに採用。
・交流戦期間中の全試合消化後に勝越しを決めたリーグを「勝越しリー
グ」とする。なお，両リーグ勝敗が同一の場合の決定方法は以下の通りと
する。
両リーグ別総得点が多いリーグ
勝越し球団が多いリーグ
最高勝率球団の所属リーグ
勝率第1位球団を交流戦「最高勝率球団」とする。
【2球団が並んだ場合】
勝数
直接対戦成績
交流戦18試合のTQB（ （得点／攻撃イニング）－（失点／守備イニン
グ） ）が大きい球団
交流戦18試合のER-TQB（ （相手自責点による得点／攻撃イニング）－
（自責点／守備 イニング） ）が大きい球団
交流戦18試合の球団打率
前年度日本生命セ・パ交流戦の上位球団
【3球団以上が並んだ場合】
勝数
交流戦18試合のTQB（ （得点／攻撃イニング）－（失点／守備イニン
グ） ）が大きい球団
交流戦18試合のER-TQB（ （相手自責点による得点／攻撃イニング）－
（自責点／守備 イニング） ）が大きい球団
交流戦18試合の球団打率
前年度日本生命セ・パ交流戦の上位球団
（出典：日本野球機構（日本生命セ・パ交流戦 開催要項））
セ・パ交流戦の歴代優勝球団は？
セ・パ交流戦の歴代優勝球団はどの球団なのか？について，2005年から2016年までの
上位6球団でまとめてみました。
セ・パ交流戦の歴代MVP選手についても！
ここではセ・パ交流戦の歴代MVP選手（200万円）と歴代の日本生命賞選手（100万
円）について紹介したいと思います。
最優秀選手（MVP）（賞金200万円）
2005年 千葉ロッテマリーンズ 小林 宏之 選手
2006年 千葉ロッテマリーンズ 小林 雅英 選手
2007年 北海道日本ハムファイターズ ライアン・グリン 選手
2008年 福岡ソフトバンクホークス 川崎 宗則 選手
2009年 福岡ソフトバンクホークス 杉内 俊哉 選手
2010年 オリックス・バファローズ Ｔ－岡田 選手
2011年 福岡ソフトバンクホークス 内川 聖一 選手
2012年 読売ジャイアンツ 内海 哲也 選手
2013年 福岡ソフトバンクホークス 長谷川 勇也 選手
2014年 売ジャイアンツ 亀井 善行 選手
2015年 福岡ソフトバンクホークス 柳田 悠岐 選手
2016年 福岡ソフトバンクホークス 城所 龍磨 選手
日本生命賞（賞金100万円）
2005年 阪神タイガース 金本 知憲 選手
西武ライオンズ 中村 剛也 選手
2006年 中日ドラゴンズ 佐藤 充 選手
福岡ソフトバンクホークス 松中 信彦 選手
2007年 読売ジャイアンツ 高橋 尚成 選手
千葉ロッテマリーンズ サブロー 選手
2008年 阪神タイガース 金本 知憲 選手
東北楽天ゴールデンイーグルス 岩隈 久志 選手
2009年 中日ドラゴンズ トニ・ブランコ 選手
北海道日本ハムファイターズ ダルビッシュ 有 選手
2010年 読売ジャイアンツ 阿部 慎之助 選手
福岡ソフトバンクホークス 和田 毅 選手
2011年 読売ジャイアンツ 内海 哲也 選手
オリックス・バファローズ 坂口 智隆 選手
2012年 読売ジャイアンツ 杉内 俊哉 選手
北海道日本ハムファイターズ 吉川 光夫 選手
2013年 東北楽天ゴールデンイーグルス 田中 将大 選手
阪神タイガース 能見 篤史 選手
2014年 東京ヤクルトスワローズ 山田 哲人 選手
東北楽天ゴールデンイーグルス 則本 昂大 選手
2015年 東京ヤクルトスワローズ 畠山 和洋 選手
埼玉西武ライオンズ 菊池 雄星 選手
2016年 北海道日本ハムファイターズ 大谷 翔平 選手
広島東洋カープ 鈴木 誠也 選手
セ・パ交流戦2017の優勝球団やMVP選手占いも！
セ・パ交流戦2017の優勝球団がどこでMVP選手，日本生命賞選手がだれなのかを占う
前に，6月11日現在での勝敗表や個人打撃成績，個人投手成績についてどのような状況
なのかを押さえておきたいと思います。
個人打撃成績
個人投手成績
（出典：日本野球機構（日本生命セ・パ交流戦2017））
これらの勝敗表や個人打撃成績，個人投手成績やこれまでのホーム，ビジターでの戦
績，チーム内での故障者状況などを総合的に判断した大胆占いの結果を発表します
まず，優勝球団は，3連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスではなく，オリックス・バ
ファローズか大逆転の広島東洋カープ。
MVP選手は，オリックス・バファローズが優勝した場合は山岡 泰輔投手，広島東洋カ
ープが優勝した場合は，丸 佳浩選手。
この場合の日本生命賞選手は，セリーグは広島東洋カープの丸 佳浩選手か大穴で中日
ドラゴンズのゲレーロ選手でパリーグは福岡ソフトバンクホークスの柳田 悠岐選手。
ただし，もしもデスパイネ選手の戦線離脱後にも全員野球で福岡ソフトバンクホークス
が優勝し3連覇を達成した場合のMVP選手は，柳田 悠岐選手となり，日本生命賞選手
はセリーグは広島東洋カープの丸 佳浩選手か中日ドラゴンズのゲレーロ選手。
そして，パリーグが，オリックス・バファローズの山岡 泰輔投手か東北楽天ゴールデ
ンイーグルスの美馬 学投手であると占います。
果たして，ボクの大胆占いは当たるのでしょうか!?結果はいかに♪乞うご期待です。
（2017年6月17日（土））
6月13日に
「果たして，ボクの大胆占いは当たるのでしょうか!?結果はいかに♪乞うご期待です。」
と言っていましたが，今日の時点で，オリックス・バファローズの優勝の目が消えたの
かなぁという気がしますが，いかがなものでしょうか!?
本日の時点での順位表は以下の通りです。
今日の夜の試合終了後には，どのように様変わりしているのか??
西武と阪神の結果が，とても気になってきましたが・・・
（出典：Sportsnavi）
（2017年6月18日（日））
昨日の時点での順位表は以下の通りです。
（出典：Sportsnavi）
この結果，今日の試合終了後には，優勝が決まります。
広島東洋カープが勝てば優勝♪
福岡ソフトバンクホークスが勝てば，広島東洋カープとの直接対決では2勝1敗となって
優勝になるのかなぁ・・・とも思いますが，他の見方もあるかもしれませんから，福岡
ソフトバンクホークスが勝利した場合に優勝になるのかどうかは，ＴＶでの場面にゆだ
ねます。よくわかってなくて申し訳ありません。
それにしても，野球ファンにとっては最高の展開ですね。
ボクは地元の福岡ソフトバンクホークスを当然応援しますが，何といっても主力選手が
ほとんど全員といっていいくらい抜けた戦力ですから，正直，絶好調の丸 佳浩選手が
いる広島東洋カープに勝利することができるのか，とても不安です。
もちろん，福岡ソフトバンクホークスに優勝してもらい，セ・パ交流戦3連覇の偉業を
成し遂げてもらいたいと思っていますが・・・
果たして，結果はいかに!? 大注目です♪
（2017年6月24日（土））
やっとセ・パ交流戦2017の最優秀選手賞（MVP）と日本生命賞が決まりました。
ボクの大方の見方に反して，内川選手やデスパイネ選手に投手陣もかなりの主力がけが
で戦線離脱していたにも拘わらず，大誤算で！?福岡ソフトバンクホークスが優勝しち
ゃいましたから，その場合の最優秀選手賞（MVP)は，占い通りに，柳田 悠岐 選手と
なりました。
賞金200万円の獲得です。
また，日本生命賞（賞金100万円）については，
セントラル・リーグからは，おそらく文句なしに，広島東洋カープの丸 佳浩 選手。
パシフィック・リーグからは・・・
ボク的には，日本生命賞のパシフィック・リーグから選出がもめたのではないかと思う
のですが，北海道日本ハムファイターズの松本 剛 選手に決まりました。
広島東洋カープの丸 佳浩 選手については，皆さんもご存知のように，優勝を決める対
福岡ソフトバンクホークス戦において，“圧巻”とも言える大活躍でした。
1戦目には，負けはしましたが，一人で気を吐き続けた3打席連続ホームラン。
2戦目には，決勝点となった岩崎投手からの決勝ホームラン。
連夜の勝負所のホームランによって，丸選手のことをほとんど知らなかったボクは，本
当に衝撃的なインパクトを感じました。
※最優秀選手賞（MVP）は、勝越しリーグの勝率第1位球団から1名を選出。
※日本生命賞はセ・パ両リーグの選手の中から1名ずつ選出。
この上記の大会規定がなければ，いかにボクが福岡ソフトバンクホークスの大ファンと
言えども，最優秀選手賞（MVP）は，我らの柳田 悠岐選手ではなく丸 佳浩選手でし
た。
それくらいの大活躍で，見ている人の心を鷲づかみにして，福岡ソフトバンクホークス
の選手や応援団を震え上がらせた丸 佳浩選手だったと思います。
ただ，ボク的には，丸 佳浩選手の大活躍の影に隠れた感じであった柳田 悠岐選手が，
セ・パ交流戦後の公式戦初戦において，いきなり3打席連続ホームランを放ったこと
は，ある誰かさんの決まり文句のように『あっぱれ』と言いたいです。
さすが，セ・パ交流戦最優秀選手賞（MVP）を獲得した柳田 悠岐選手。
しっかりくっきりと，最優秀選手賞（MVP）獲得者としての存在をアピールしてくれ，
とても良かったと思います。
各受賞者のセ・パ交流戦における成績をいかに紹介しておきます。
各受賞者の成績
（出典：日本野球機構（日本生命セ・パ交流戦 表彰選手））
