伊調馨さんが見事リオデジャネイロオリンピックレスリングリオWrestling女子58kg級で
金メダルを獲得し,女子選手としては初めてオリンピック4連覇に輝きました。ここで
は,そんな伊調馨さんについての成績結果,決勝までの歩み,インタビューなどについ
て紹介します。
伊調馨さん,終了間際の実況から
残りは1分になります。今,一瞬同点になったかと思いましたが,ただビッグポイント
2点をあげてますので,同点に仮に追いついてもワレリアがリードという状況です。
残り50秒。先ほど登坂選手が逆転の金メダルがありました。その後も,この階級の
銅メダルマッチも逆転がありました。残り40秒。ステップを踏んでいますが,ちょっと
タックルに入れないのか。さあ,タックルに行く。しかし,返す。それを狙ってくる。
危ない。足を取られた。日本の伊調。日本の伊調,危ない。アブナイ,日本の伊調。
さあ,何とか回り込みたいところですが。さあ,上手く足を抜きたい。残り時間が20秒
になってきた。足を抜きたい。バックに回り込めば,回り込めれば逆転だ。バックに
回り込みたい。足を取られている。右足を抜きたい。(残り10秒)右足を抜いた。
抜いた。抜けてきた。(残り7秒)抜いた。(残り6秒)バックを取った。2ポイント。
(残り4秒)2ポイント。逆転。(残り3秒)日本の伊調,逆転。1秒。勝った~~
大逆転。4連覇。執念の4連覇。女子選手初,そして,日本選手初。オリンピックレスリ
ング史上初めての4連覇は,執念の大逆転劇。伊調,やりました~!!必死の戦いでした,
伊調。笑顔が出ました,伊調。ホットした表情に見えます。
レスリングリオWrestling女子58kg級の成績結果
金メダルは伊調馨さん(日本)
銀メダルはワレリア・コブロワゾロボワさん(ロシア)
銅メダルはマルワ・アマリ(チュニジア)
銅メダルはサクシ・マリクさん(インド)
伊調馨さんの決勝までの歩み
試合開始:22:32~
【2回戦】
選手名 得点・結果 選手名
伊調馨 ○ 3 - 0 ● マルワ・アマリ
8 - 0 (チュニジア)
Tフォール
(5:43)
試合開始:23:36~
【準々決勝】
伊調馨 ○ 2 - 1 ● エリフジャレ・エシリルマク
1 - 0 (トルコ)
判定
試合開始:0:16~
【準決勝】
伊調馨 ○ 10 - 0 ● ユリア・ラトケビッチ
Tフォール (アゼルバイジャン)
(2:20)
試合開始:6:15~
【決勝】
伊調馨 ○ 1 - 2 ● ワレリア・コブロワゾロボワ
2 - 0
判定
伊調馨さんについて,種目,選手名,生年月日,出身などで紹介します。
女子58kg級に出場の伊調馨(いちょう かおり)さんは,生年月日が1984年6月13日生
まれの32歳。
出身は青森で,所属はALSOK。
身長166cm61kgで,見所は6月に左肩痛で3日間入院した。どこまで回復しているのか?
です。
日本人なら誰もが知る方で,オリンピック4連覇を狙ってありました。
そして,女子選手史上初めて,日本選手として初めて,オリンピックレスリング史上
初めての4連覇を達成しました。
伊調馨さんへのインタビュー
【1回目のインタビュー】
「それでは伊調選手に伺います。やりました,4連覇。」
伊調馨さん:そうですね。内容があまり良くなかったんですけど,でも,こうやってた
くさんの人に喜んで頂いて。う~ん,でも,もっといい試合したかった
です,はい。
「ホントに最後苦しいところ,残り数秒でした。あの勝ったところの流れはどうだったんでしょう?」
伊調馨さん:相手がタックルに入ってきてくれたので,もう最後のチャンスだと思っ
てここしかないと思って取りにいったんですけど,取れて良かったです。
「スタンドからは,チハルさん,お父さん,そして遺影のお母さんもかけつけてくれました。どんな思いでした?」
伊調馨さん:ホントに,最後は,やっぱり,お母さんが助けてくれたと思います。
「ゆっくりと喜び,かみしめてください。」
伊調馨さん:ありがとうございます。
「涙のインタビューになりました,伊調。お母さんが助けてくれたという言葉もありま
した。これまで圧倒的な強さを見せていて,孤高の存在とも言われていた伊調ですが,
4連覇は,ぎりぎりの勝負を制しての記録となりました。日本の伊調馨,女子選手史上
初めて,日本選手として初めて,オリンピックレスリング史上初めての4連覇を達成し
ました。」
(スタジオから)
「何という素晴らしい歴史的な瞬間に私たちは立ち会えたのでしょうか。伊調馨選手,
レスリング女子58kg級で,女子選手としては初めて4連覇を成し遂げました。」
【2回目のインタビュー】
「伊調選手です。おめでとうございました。」
伊調馨さん:ありがとうございました。
「これまでの3回の金メダルとは又ちょっと思いが違いますか。」
伊調馨さん:そうですね。やっぱり1大会1大会,思いがあったんですけど,今回は4度
目ということで,思いもかなり増えてて,背負うものも増えてて,その中
で,この苦しい中でたくさんの人が勇気をくれて,金メダル獲れたと
思います。
「終わった後,国旗を持って回った後,マットに深々と頭を下げましたが,あの時の思いは?」
伊調馨さん:まあ,ホントにアテネからここまで一応区切りとしてこのリオを考えてい
たので,ホントにマットに感謝,会場にいる皆さんに感謝,そして,日本
にいながら応援してくれてる人に感謝の気持ちを込めて,もう,ずっと
頭を下げて,喜んでくれたらいいと思います。
「ありがとうございました。」
伊調馨さん:ありがとうございました。
伊調馨さん。本当におめでとうございました。
最後は,実況アナウンサーの声と伊調馨さんの試合とオリンピック会場の残り時間の計
時を同時に見ながらのハラハラどきどきの手に汗握る展開の中,ボクも臨場感を感じな
がらテレビに釘付けになりながら放送を見させていただきました。
本当に,感動をくださり,ありがとうございました。