つい先日リオ大会が終わったばかりですが,すでに2020年の東京オリンピック・パラリ
ンピックに向けた取り組みがいろいろ行われています。そんな中,財務省・造幣局でも
東京オリンピック・パラリンピック記念硬貨の発行が始まります。ここでは,この記念
硬貨がどんなものか?値段は?高い理由はなぜなのかなど簡単にまとめてみました。
東京オリンピック記念硬貨とはナニ?
東京オリンピック記念硬貨とは,財務省が2020年に開催される東京オリンピック競技大
会と東京パラリンピック競技大会を記念して発行する貨幣です。
この貨幣は,リオデジャネイロから東京への開催都市の引継をテーマとして発行される
硬貨で,額面価格は1000円の記念貨幣になります。
この記念貨幣の特色は,日本で初めて硬貨の両面(表と裏)に彩色を施した,両面カ
ラーコインであるということです。ですから,日本ではとても珍しい硬貨になります。
この上の硬貨が,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念の千円銀貨幣
です。
そしてこの上の硬貨が,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念の千円
銀貨幣です。
これらの硬貨は,大会旗引継式典で引き継がれるオリンピック旗やパラリンピック旗
を日本とブラジル両国国旗の配色を基調にした色彩を背景に両国を代表する花である桜
とイペー・アマレーロ,世界地図,リボンとともに構成しデザインしてあります。
色は,白色,青色,青紫色,ピンク色,赤色,黄土色,黄色,黄緑色及び緑色を基本と
してありますが,オリンピック硬貨には黒色も用いられていますが,パラリンピック硬
貨には,黒色は用いられていません。
(出典:財務省 東京オリンピック記念硬貨 ・ 東京パラリンピック記念硬貨 )
ところで,ボクはイペー・アマレーロという言葉の意味を知らなかったのですが,ここ
までお読みの皆さんは知ってありますか!?ボクみたいな人のために
『イペー・アマレーロ』について簡単に紹介します。良かったら参考にしてください。
こんな感じの木で,こんな感じの花が咲きます。
ちなみに,『イペー』は,ブラジル中南部・パラグアイ・ボリビア・アルゼンチン北部
に分布する落葉高木のことで,『アマレーロ』は,ポルトガル語,スペイン語で黄色と
いう意味だそうで,『イペー・アマレーロ』で『黄色のイペーの木』という意味になる
わけです。
それから,どちらの硬貨も額面は千円で素材は銀,品位は純銀で量目は31.1グラム,
直径40mmです。その他の特徴は,斜めギザで,発行枚数は各5万枚となっています。
(出典:財務省 )
東京オリンピック記念硬貨の値段はいくら?
東京オリンピック記念硬貨の値段は,額面は千円ですが,販売金額は9,500円(税込)
になっています。
これを聞いて東京オリンピック記念硬貨のことを初めて知った方はきっと,
「えっ!? 額面は千円なのに,販売金額は9,500円(税込)なの?」という気持ちを持た
れるかもしれませんが,間違いなく東京オリンピック記念硬貨,東京パラリンピック記
念硬貨ともそれぞれに9,500円(税込)となるということを知っておいてください。
ちなみに,この硬貨・・・実際に購入したら,我が家のタンスか金庫に直行です(笑)
もしお店で1000円の物を購入する際にこの硬貨で支払うようなことになってしまった
ら,額面が千円なので,1,000円-9,500円(税込)=マイナス8,500円となり,これに
現在の消費税を加えたら8,508円の大損となるわけですからね・・・
ですから,もし今回購入することにでもなれば,ボクの場合は,我が家のタンスか金庫
に直行間違いありません♪
東京オリンピック記念硬貨の値段が高い理由はなぜ?
東京オリンピック・パラリンピック記念硬貨の値段が高い理由はなぜなんでしょうか?
理由はいろいろあると思いますが,財務省のページに書かれてある説明が値段が高い理
由だと思います。
そのページには,「本記念貨幣は,素材に貴金属を使用し特殊な技術を用いて製造され
ることから,貨幣の製造等に要する費用が額面価格を上回る,プレミアム型の記念貨幣
です。」と書かれています。(出典: 財務省 )
ボク的には,これも特殊な技術に含まれていると思いますが,東京オリンピック・パラ
リンピック記念硬貨の値段が高い理由は,やはり“日本初の両面カラーコイン”というの
が影響していると思います。
まとめ
東京オリンピック・パラリンピックを記念した硬貨が近々発売されます。
その硬貨は,両面カラーコインとなり,日本初の色つき硬貨となります。
額面1,000円に対して販売価格9,500円(税込)とプレミア価格になっています。